2023-01-14 21:35:00
カタクリの花が咲くまでカタクリの花の開花期間は約1週間程度です。陽が当ると花弁は反り返り、陽が陰ると萎みます。咲き方も気温、天候の影響により変わります。花が咲いてから1週間以上経過すると花弁の先から枯れて茶色になり、中には種が出来ています。6月中旬になると種が落下します。種にはエライオソープと言う蟻が好む蜜が入っていて、蟻が遠くへ運び巣の中で休眠期を迎えます。蟻が種子を地中深くの巣に運びますので、鱗茎は比較的地中深い所で成長しています。翌年2月頃から地中の水温が上昇し出すと発芽し地表にのぞきます。①発芽1年目は細い糸状の葉(約5センチ)を見せます。②2年目から5-6年くらいは卵状楕円形の1枚の葉が年数に応じて葉の面が大きく育ちます。③6-7年で鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出ると花をつける。④毎年少しずつ鱗茎に養分が貯まり、毎年花をつける。しかし毎年種子が出来ないようで鱗茎に養分が貯まると種が出来る様子です。 開花後、数年経過すると鱗茎に付属体と言う小さい鱗茎が出来て成長し群生の仲間になっています。⑤鱗茎が大きく成長した後は長年開花が観察できる。研究書によれば、カタクリの寿命は40-50年と言われています。写真はカタクリの鱗茎です。 発芽した1年生のカタクリ
カタクリの群生地は春には雑草が無く、小さい葉に太陽がさして養分が貯まる環境でないと育ちません。落葉樹の場所や高い山の雑草が茂らない場所に多くあります。当園は栗の栽培山であったので、年間には数回の下刈りをしていて環境が良かったものと考えます。